業務用脱毛機を導入しようと考えたとき、最初に気になるのは本体価格ではないでしょうか。
しかし、導入判断で本当に見るべきなのは「いくらで買えるか」ではなく、「導入後に何件の施術が必要で、どのくらいの期間で投資を回収できるか」です。
高性能な機器でも、予約枠や客層に合わなければ設備投資としては重くなります。反対に、適切な単価と稼働件数を確保できるなら、本体価格だけを理由に導入を見送る必要もありません。
この記事では、サロン経営者が業務用脱毛機の導入を判断するときに確認したい費用と回収期間の考え方を整理します。
業務用脱毛機の導入費用は「本体価格」だけではない
導入時は、まず次の費用を分けて考えると判断しやすくなります。
- 脱毛機本体の購入費用
- 分割・リースを利用する場合の月額負担
- 設置や電源工事の有無
- 消耗品・交換部品
- 保守・修理・保証に関する費用
- 広告費や集客費
- 施術を担当するスタッフの人件費
本体価格が安くても、専用電源工事や頻繁な消耗品交換が必要であれば、実際の総コストは大きくなることがあります。
逆に、本体価格がやや高くても、既存店舗へ設置しやすく、ランニングコストや保守条件が明確なら、経営上の計算はしやすくなります。
まず計算したい「1件あたりの粗利」
回収期間を考えるときは、売上ではなく1件施術したときにいくら残るかを見ることが重要です。
簡易的には、次のように考えます。
1件あたり粗利 = 施術料金 − 施術ごとの変動費
たとえば施術料金が8,000円で、ジェルや消耗品などの変動費を500円と仮定すると、単純計算では1件あたり7,500円が残ります。
ただし、これは人件費や家賃、広告費などを含まない簡易計算です。実際の導入判断では、既存スタッフ・既存店舗の空き時間を使うのか、新たに人員やスペースが必要なのかで大きく変わります。
何件の施術で本体代を回収できる?
必要施術件数の基本式はシンプルです。
必要施術件数 = 導入費用 ÷ 1件あたり粗利
当社が取り扱う業務用脱毛機「ASTRA Fusion」は、現在336.jp上で本体価格1,870,000円(税込)をご案内しています。
仮に1件あたりの粗利を7,500円として単純計算すると、
1,870,000円 ÷ 7,500円 = 約250件
となります。
月50件施術できれば約5か月、月25件なら約10か月が一つの目安です。
もちろん、これは本体代だけを対象にした単純計算であり、実際には人件費・広告費・消耗品・税金などを考慮する必要があります。それでも「導入したら何件必要なのか」を数字に置き換えるだけで、判断はかなりしやすくなります。
「月額が払えるか」だけで判断しない
分割払いやリースを利用すると、初期負担を抑えて設備を導入できます。
ただし、月額が低いから導入できる、という判断だけでは不十分です。
見るべきなのは、
- 毎月の支払額
- 想定する施術件数
- 1件あたりの粗利
- 既存顧客へ販売できるか
- 新規集客が必要か
です。
たとえば月額負担が3万円でも、月に数件しか施術が入らない状態では設備を十分に活用できません。一方で、既存顧客への提案だけで一定件数を確保できる店舗なら、新規集客費を抑えながら稼働させられる可能性があります。
回収期間を左右する5つのポイント
1. 既存顧客がいるか
すでにエステ、リラクゼーション、美容関連サービスを利用している顧客がいる店舗は、新規顧客だけに頼る必要がありません。
脱毛メニューを既存顧客へ案内できるかどうかは、回収期間に大きく影響します。
2. 施術単価を無理に下げていないか
競合店との差別化を価格だけで行うと、施術件数が増えても利益が残りにくくなります。
導入前に「周辺相場はいくらか」だけでなく、「自店の原価と必要利益からいくらで提供すべきか」を計算しておく必要があります。
3. 予約枠を確保できるか
売上予測では月50件を想定していても、実際の店舗に50件分の空き枠がなければ実現できません。
営業時間、スタッフ数、既存メニューとの兼ね合いまで確認しましょう。
4. 導入後のランニングコストが明確か
ランプ、フィルター、冷却水など、機器によって必要なメンテナンスや交換部品は異なります。
導入前に「何を、どの程度の頻度で、いくらで交換するのか」を確認しておくと、想定外の支出を防ぎやすくなります。
5. 故障時の対応を確認しているか
美容機器は、故障すると修理代だけでなく、施術できない期間の売上にも影響します。
保証期間、修理窓口、部品供給、代替対応の有無など、購入後のサポートも設備投資の一部として比較することをおすすめします。
100V対応かどうかも導入コストに影響する
店舗によっては、美容機器の導入時に電源工事が必要になるケースがあります。
ASTRA Fusionは100V対応の業務用光脱毛機で、SHR・IPL方式に対応しています。既存店舗へ導入する際、電源条件を確認しやすいことも判断材料の一つです。
ただし、実際に設置できるかどうかは店舗の電源環境や他の設備の使用状況によって異なります。契約前に設置予定場所の条件を確認してください。
導入しない方がいいケースもある
業務用脱毛機は、すべてのサロンに必要な設備ではありません。
次のような状態であれば、一度導入を見直した方がいい場合があります。
- 誰に脱毛メニューを販売するのか決まっていない
- 価格だけを見て機種を決めようとしている
- 月間の施術件数を計算していない
- 既存メニューだけで予約枠が埋まっている
- 新規集客費を含めた収支を計算していない
設備投資は、購入すること自体が目的ではありません。
「導入した設備を、誰に、いくらで、月何回使うのか」まで決めて初めて、導入すべきか判断できます。
導入前に最低限計算しておきたい数字
検討中の方は、まず次の5項目だけでも数字を入れてみてください。
- 機器の導入総額
- 予定している施術単価
- 1件あたりの変動費
- 月間で現実的に確保できる施術件数
- 新規集客に必要な広告費
この5つが分かれば、営業トークではなく、自店の数字を基準に比較できるようになります。
まとめ|脱毛機は「性能」だけでなく回収できるかで選ぶ
業務用脱毛機の比較では、出力や搭載機能に目が向きやすいですが、設備投資として重要なのは、自店で無理なく稼働させて回収できることです。
本体価格だけを見るのではなく、ランニングコスト、施術単価、予約枠、顧客数、サポートまで含めて判断してください。
株式会社アイサでは、ASTRA Fusionをはじめとした美容機器をご案内していますが、機器を売ることだけを前提にはしていません。
店舗の状況によっては、今は導入しない方がいい場合もあります。
店舗規模、現在のメニュー、想定単価などをもとに、導入判断に必要な条件を一緒に整理します。
よくある質問
Q. 業務用脱毛機は何年で回収するのが一般的ですか?
店舗の単価、顧客数、稼働件数によって大きく異なるため、一律の期間で判断することはおすすめできません。導入費用を1件あたりの粗利で割り、現実的な月間施術件数から自店の回収期間を計算してください。
Q. 安い脱毛機を選んだ方が回収は早いですか?
本体価格だけなら必要施術件数は少なくなりますが、消耗品、故障時の対応、施術効率などで総コストが変わります。本体価格だけでなく、導入後に発生する費用まで比較することが重要です。
Q. 新規開業でも脱毛機を導入できますか?
導入自体は可能ですが、既存顧客がいない場合は集客費を含めた収支計算が特に重要です。開業時の資金を機器に使いすぎると、広告費や運転資金が不足する可能性があります。
